〜“小さな目標”が心の安定を支える〜
はじめに
新年を迎えると、「今年こそは頑張りたい」「何かを始めなければ」という気持ちが自然と湧いてくるものです。
しかしその一方で、目標に追われるような焦りやプレッシャーを感じてしまう方も少なくありません。
特に精神的に不安定な時期にある方や、療養生活を送る方にとっては、大きすぎる目標設定が心の負担になることもあります。
今回は、そんな時期にこそ大切にしたい「等身大の目標の立て方」と、訪問看護での支援のあり方についてご紹介します。
新年の“目標設定”がメンタルに与える影響
良かれと思って立てた目標が、逆にしんどくなることも…
- 「ダイエットを始める」「運動を習慣化する」「資格を取る」
といった前向きな目標が、日を追うごとに重荷になり、自信喪失や自己否定につながるケースもあります。
周囲と比べてしまうストレス
- SNSや周囲の人の「立派な目標」や「キラキラした新年の過ごし方」と自分を比較して、
「自分は何もできていない」「また今年もダメだ」と落ち込んでしまうことも…。
訪問看護で大切にしている「小さな目標」の考え方
精神科訪問看護では、その方の生活のリズムや心の状態に合わせて、無理のない、今の自分に合った目標を一緒に考えることを大切にしています。
たとえば、こんな“やさしい目標”があります
- 朝、決まった時間に起きて顔を洗う
- 週に1度、外の空気を吸いに出てみる
- 今日の食事をひとくちでも口にする
- 布団を自分でたたむ
- 好きなテレビを10分だけ見る
どれも、社会的に「すごい」と言われるような目標ではありませんが、その方にとっては“大きな一歩”になることが多くあります。
“できた”という実感が、心を支える力に
小さな目標を無理なく達成できた経験は、
「自分にもできた」「前より少し動けた」という自己肯定感につながります。
それがやがて、生活リズムの安定や気分の浮き沈みの軽減へとつながり、
自立した生活や回復への力強い土台となるのです。
看護師としての関わり方
私たち訪問看護師は、「できる・できない」ではなく、
「どうやったら、その人のペースで生活が前に進んでいくか」を一緒に考えるパートナーです。
- 目標が大きすぎた時は、小さく分解してみる
- 達成できなかったときは、「なぜできなかったか」ではなく「どう感じたか」を共有する
- できたことはしっかりと認め、次の目標を急がない
そんな関わりを通して、“自分の生活を自分で選んでいく力”を支えていきたいと考えています。
無理のないスタートが、穏やかな1年への第一歩
新しい年のはじまりに、大きな目標を立てることもすてきなことです。
でも、心が少し疲れているときには、「何もしない」「立てない」という選択も、ひとつの自己ケアです。
大切なのは、自分の状態に合わせた、やさしい目標を見つけること。
そしてそれを、一緒に喜んでくれる誰かがいることです。
私たちharu styleは、そんな“ささやかだけど大切な目標”を支える訪問看護を、これからも届けてまいります。
今年も、皆さまの心と生活に、やさしく寄り添える存在でありたいと願っています。
ご不安やご相談がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
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