~“助けてもらうこと”に、ためらいがあるとき~
はじめに
「助けてもらっているのに、素直に受け取れない」
「支援を受けている自分が、情けなく感じてしまう」
訪問看護の現場では、このような“支援されることがつらい”という気持ちに出会うことがあります。
それは、感謝がないのではなく、心のどこかで自分を責めてしまう気持ちや、
“支援=弱さ”という社会的なイメージが重なって生まれる、複雑な感情なのかもしれません。
今回は、支援を受けることに戸惑いや抵抗を感じている方に向けて、
訪問看護の視点からその気持ちにどう寄り添っているかをご紹介します。
なぜ「支援されることがつらい」と感じるのか
自立心の強さゆえの葛藤
- 「人に頼らず自分で何とかしたい」
- 「迷惑をかけたくない」
- 「こんな自分は恥ずかしい」
こうした思いがある方ほど、支援を受けることが“敗北”や“依存”のように感じられてしまうことがあります。
過去の経験が影響していることも
- 以前、助けを求めて断られた
- 支援者との関係がうまくいかなかった
- 家族や社会から“自立”を強く求められてきた
このような背景から、「助けてもらうこと=弱さ」「頼ってはいけない」という思い込みが心に残っている場合もあります。
訪問看護では、こんなふうに寄り添っています
無理に“感謝”や“前向きさ”を求めません
「ありがたいと思わなきゃ」
「元気に振る舞わなきゃ」
――そうしたプレッシャーを感じる必要はありません。
看護師は、“そのままの気持ち”を言葉にしてもらえることを大切にしています。
たとえば、
「なんでこんなふうに人に頼ってるんだろう」
「今日は来てもらってもしんどいかも」
そんな本音も、安心して話していただける関係を築いていきます。
小さな“自分でできた”を一緒に見つけます
- 洗顔ができた
- 少しだけ部屋を片づけた
- 看護師に自分の状態を話せた
支援の中での小さな“自立の芽”を、評価ではなく「一緒に喜ぶ」ことが、
自尊心を取り戻すきっかけになります。
支援されること=「自分を大切にする選択」
訪問看護では、
支援を受けることを“自分らしく生きるための力”ととらえ直す視点を大切にしています。
誰かの助けを借りることは、「甘え」ではありません。
今を生きるための“手段”であり、“選択”なのです。
ご家族・周囲の支援者の方へ
支援を拒否するような言動があっても、それは“頼りたくない”のではなく、“どう頼ればいいかわからない”というサインかもしれません。
- 「助けてもらうのも、力のひとつだよ」
- 「自分のペースでいいよ」
そんな言葉が、安心して支援を受け入れる第一歩になります。
支援は「支えられる」だけでなく、「共に考える」こと
訪問看護は、ただ何かを“してあげる”のではなく、
その人が望む生活に向けて、一緒に立ち止まり、一緒に考える支援です。
「支援を受けるのがつらい」
――そんな気持ちも含めて、一緒に受け止めていくことが、私たちの大切な役割です。
どうか、無理にがんばりすぎず、
“頼ること”も、回復の大切な一部だということを、ゆっくり感じていただければと思います。
ご相談やご不安がありましたら、haru style までご連絡ください。
心のペースに合わせた、あたたかい支援をお届けいたします。
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