幻聴があっても働いている人の現実

〜“見えない症状”とともに生きるということ〜

はじめに

「幻聴がある=日常生活が送れない」
そんなイメージを持たれることがあります。

しかし実際には、幻聴の症状を抱えながら働いている方も少なくありません。

外からは分かりにくい中で、日々の生活や仕事を続けている現実があります。
今回は、その実際の姿と、支援のあり方についてお伝えします。

幻聴とはどのようなものか

幻聴とは、周囲に音がないにもかかわらず、
声や音が聞こえるように感じる症状です。

内容は人によってさまざまで、

  • 批判的な声
  • 命令するような声
  • 誰かが話しているような声

などがあり、日常生活に大きな影響を与えることもあります。

働きながら抱えている“見えない負担”

幻聴がある状態で働くことは、想像以上にエネルギーを必要とします。

● 集中力の維持が難しい

仕事中にも声が聞こえることで、
注意がそれやすく、集中を保つのが難しいことがあります。

● 周囲に気づかれないようにする努力

幻聴があることを知られたくない、理解されないかもしれないという不安から、
普段以上に気を張って過ごしている方も多いです。

● 疲労感が強くなりやすい

見えないストレスを抱えながら働くことで、
心身ともに疲れやすくなる傾向があります。

それでも働き続けている理由

困難がある中でも働き続けている背景には、

  • 社会とのつながりを持ちたい
  • 生活を維持したい
  • 自分の役割を感じたい

といった思いがあります。

また、働くことが

  • 生活リズムの安定
  • 自信の回復
  • 気分の安定

につながっている場合もあります。

無理をしない働き方が大切

幻聴がある中で大切なのは、“無理をしすぎないこと”です。

  • 業務量の調整
  • 休憩をこまめに取る
  • 体調に合わせて働く

「続けること」を優先し、
長く働けるペースを見つけることが重要です。

訪問看護での支援

精神科訪問看護では、幻聴のある方が安心して生活・就労を続けられるよう、以下のような支援を行っています。

● 症状との付き合い方を一緒に考える

  • 幻聴が強くなるタイミングの把握
  • 対処方法(気をそらす・休むなど)の共有

● 日常生活の安定を支える

  • 睡眠や食事のリズムを整える
  • 疲労の蓄積を防ぐ

● 気持ちを安心して話せる場をつくる

「つらい」と感じたときに話せる場所があることで、
症状との向き合い方も変わっていきます。

まとめ:見えない努力に目を向ける

幻聴があっても働いている方は、
日々、見えないところで多くの工夫と努力を重ねています。

  • 普通に見える日常の裏にある負担
  • 誰にも気づかれない頑張り
  • 自分なりのペースを守る工夫

そうした現実を知ることが、理解の第一歩になります。

 haru styleでは、
症状があっても“その人らしく生活できること”を大切に支援しています。

どんな状態でも、安心して過ごせる方法を一緒に考えていきます。
一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。